こんにちは!
この度、11月に開催する佐賀会場のセミナーに向けて
コラムを書かせていただくことになりました、
共育コンサルタントの金澤と申します!
このコラムでは、
「親子コミュニケーション」「子どもの主体性を引き出す」というテーマで、
コーチングの観点から具体的な方法論をいくつかお伝えしたいと思っています。
お子さんだけでなくパパ・ママのこれからのお仕事でも活かせることが
きっとあるはず!ぜひご一読ください!
コーチングとは?
初回では、「コーチング」というものと、私が実践しているコーチングのベースとなる
考え方の一例を紹介させていただきます。
「コーチング」という言葉をお聞きになったことはあるでしょうか。
一般的には部活やスポーツのコーチを思い浮かべるかもしれませんが、
それとは別のものです。
何かを教え込むのではなく、
「質問することを通して自分で考えるサポートをするアプローチ」のことを指しています。
例えば、英単語の勉強がはかどらない子どもからどうすればいいか、と相談されたとします。
ここで「たくさん書きなさい」「声に出しながら練習するといいよ」とアドバイスを送るのは
コーチングのアプローチではありません。
こういう相談に対して「英単語以外だと、うまく勉強できたり集中できたりするものはある?」
「周りの環境はどうなっていると集中できそう?」「他にどういう条件が揃うとうまくいきそう?」
など、いろんな角度から質問をすることで、相談してきた子どもが自分と向き合って考えられるようにします。
そうして自分の中から出てきた答えに対しては納得度も高く、前向きに取り組めるようになり、
この働きかけを繰り返すことで子どもの主体性が徐々に育まれていきます。これがコーチングのアプローチです。
質問の方法!
さて、「質問をする」と一言でいっても、何を質問していいのかわからない、
という声もよく聞かれます。
基本的にはどんな質問でもいいのですが、その前提となる考え方として、
「『どうなるといいのか』を考えて質問する」ことに気をつける必要があります。
先ほどの英単語の勉強についての例で考えてみましょう。
質問をするとなると、つい「なんで集中できないんだろう?」という
質問をしたくなりますよね。
ところが、この質問をされると、過去のこと・できていないことを考えることになります。
一・二回くらいであれば問題ありませんが、
それはなんで?それはなんで?と何度も繰り返していくと、
考えることが全て「できていないこと」になってしまい、
おおげさに言えば自己否定に繋がってしまいます。
一度そうなってしまうと、どうやったらうまくいくかを考えるのは
難しくなってしまいます。
そこで、
「集中できるようにするにはどんなことができたらいいかな?」
というような質問に切り替えていきます。
この質問だと、未来のこと・できることを考えることになり、
結果自己肯定に繋がりやすくなるのです。
このような考え方を「目的論」と呼びます。
普段のご自身のコミュニケーションを思い浮かべてみて、
もし否定するようなことを多く言っているなと感じるようでしたら、
ぜひ「未来のこと」「できていること」を中心に、
目的論で働きかけをするように心がけてみてください。