タイムマネジメントⅢ『自分の生活を見直してみよう』

タイムマネジメントを身につけてストレスのない毎日を。

 

前回は、スケジュール管理ツールを活用して家族のスケジュールを一元化することで時間を有効的に使えるようになるという話を伺いました。

今回は、実際に時間を管理できて自分時間を過ごせているワーキンググママの事例を紹介します。

 

【お話を伺った人】

 

中元寺ゆかりさん(国家資格キャリアコンサルタント/ワークライフバランスコンサルタント/タイムマネジメントコンサルタント)

【聞き手】

田村史子(フリーライター/本サイト コラム担当)

 

 

3.自分の生活を見直してみよう

 

田村

前回は、自分に合ったスケジュール管理ツールを使い自分だけでなく家族のスケジュールも一元的に管理することで、時間に余裕が生まれるという話を伺いました。

ただ、育児中心となった生活に仕事の時間を加えることで、本当に余裕が生まれるのか…正直、自信がありません。

 

中元寺

誰しも子育てというのは未経験の連続なのだから、なかなか慣れない状況に仕事が加えることの不安はよく分かります。だからこそ、スケジュールを管理して自分や家族がすべきことを“見える化”することが重要なんです。一日24時間という限られた時間をいかに効率的に過こすか。忙しいからこそ工夫して、ストレスのない毎日を過ごしていただきたいです。

そして、何度も繰り返しますが、家族のスケジュールを一元化して管理する、これが重要なんです。主に家事を担うのがママであれば、ママを軸に管理すること。自分だけではない日々のスケジュールをうまく回すには、これがいちばん大事です。

 

【仕事を始めて忙しくなってもタイムマネジメントできれば大丈夫!】
【仕事を始めて忙しくなってもタイムマネジメントできれば大丈夫!】

田村

仕事をしながら日々を余裕もって過こせている事例があれば教えてください。

 

中元寺

小学1年と4年のふたりのお子さんがいる女性のことをお話ししますね。彼女は毎朝5時半に起床し、朝ご飯づくり、夜ご飯の下準備、簡単な掃除、スキルアップを目指した資格取得の勉強をされています。夜は8時にはゆっくりしたいから~と、朝にシフトしているのです。彼女は朝が強い人だから朝にできることをやっていると言われていました。朝が弱い人は夕方から夜にかけてやればいいですね。

初めから張り切って完璧を目指さなくてもいいんですよ。できそうなことをひとつずつ試してみて、もっとできそうなら追加してみる。予定はざっくり立てることがコツです。細かく立てようとすると息切れしてしまいますよ!

 

田村

ただでさえ、仕事をがんばるのだから、家の時間も完璧を求められると疲れちゃいますね。ざっくりで大丈夫という中元寺さんのメッセージにほっとします。

 

中元寺

私はキャリアコンサルタントとして、さまざまな場所でタイムマネジメントの講習を行っています。そのとき皆さんにワークをしていただきます。内容を簡単にご紹介しますね。

まず、自分の仕事の日を朝から晩まで時間軸で書き出します。その時間軸は、表でも円グラフでも構いません。もうひとつ、理想とする時間軸を書き出します。実際のものと理想のものとを見比べてみると、どちらもやるべきことが埋まっているのに、理想とする方には隙間時間ができるのです。それが、ひと息つけるお茶時間になるかもしれません。もっと言うと、その見直しによる改善がワークライフバランスにつながっていくのです。

 

田村

現実と理想とを“見える化”することで、気づきにつなげるのですね。

 

中元寺

毎日がスムーズに過こせないとき、やってみてくださいね。見直す習慣を身につければ、きっとストレスの軽減につながりますよ。

【公開中の中元寺さんセミナー】  

◆タイムマネジメント(コラム)  

Ⅰ「子育て世代のためのタイムマネジメント」  

Ⅱ「管理ツール活用のススメ」  

Ⅲ「自分の生活を見直してみよう」  

Ⅳ「ワークライフバランスを意識してみよう」

講師インタビュー