タイムマネジメントⅡ『管理ツール活用のススメ』

タイムマネジメントを身につけてストレスのない毎日を。

前回は、“子育て世代のタイムマネジメント”を採り入れることで、再就職して毎日が忙しくなっても自由な時間が増えるという話を伺いました。

今回は、 管理に役立つオススメのツールを紹介します。

 

【お話を伺った人】

中元寺ゆかりさん(国家資格キャリアコンサルタント/ワークライフバランスコンサルタント/タイムマネジメントコンサルタント)

【聞き手】

田村史子(フリーライター/本サイト コラム担当)

 

2.管理ツール活用のススメ

 

 

田村

前回、私自身を軸とした子育て世代のタイムマネジメントを採り入れることで、毎日の生活にゆとりができることを教えていただきました。家族のスケジュールを一元化するためには、どんなツールを使うとよいですか?

 

中元寺

スケジュール管理ツールは、スケジュール帳なノート型のものやカレンダー形式のもの、 スマホなどで操作できるアプリなど、さまざまなタイプがあります。 最も大事なことは、ご自身がもっとも使いやすいものを選ぶことです。たとえば、子どもが3人いる人と1人の人とでは使い勝手が変わります。また、子どもが大きくなるにつれ、習い事などの送迎があったりして予定が増えてくる。それらを見やすく管理できるものが理想です。

 

田村

子どもの受診ってよくありますが、次の予約を入れた時、すぐにスケジュール帳などに入れないとうっかり忘れたりします… 。

 

中元寺

そう、うっかり忘れることは時間の大損失なのです。予定が入ったとき、入りそうなとき、変更したときは、その都度すぐに記入・入力するようにしましょう。その点、スマホのアプリは便利ですね。

ノート型を使っている私は、記入できないときは手に書きますよ(笑)

 

田村

自分の予定だけじゃないから、管理は本当に難しいです。

 

中元寺

だからこそ、しっかり記入・共有していただきたいですね。そしてそれは家族全員に言えることなんです。予定をしっかり管理するために重要なのは、家族全員のスケジュールを共有することです。たとえば下の図のようにそれぞれの予定を個別に書き込めるボードやカレンダーなどが、家族全員が見やすい場所にあるとよいですね。家族には自分の予定を自分の箇所に書き込んでいくようお願いしておきます。子どもたちも、小学生になれば自分で書くように促しましょう。もし自分で書くことが難しい場合は、学校から持ち帰ったプリント類を置く場所を決めておきましょう。とにかく、ママがすべてをやろうとせず、家族が自主的に動く仕組みを作ることが大切です。

 

田村

私はスマホでTimeTreeというアプリを使ってスケジュール管理しています。夫婦でシェアできて、予定を入力すると相手の画面にも反映されるのでとても便利です!

 

中元寺

夫婦の共有は大事ですね。ただ、その共有には子どもも加わったほうがよいです。子どももスケジュールを意識することで先の見通しが立ち、親への頼みことがあれば前もって伝えるようになります。子ども自身のタイムマネジメントの学びにもつながりますね。 要するに子どもも含めて家族一人一人が意識することで、結果的にママの負担減につながるんです。

 

田村

カレンダーなどのタイプだと、 出先でのスケジュール確認ができないので不便です… 。

 

中元寺

スケジュール管理は、自宅で家族と共有できるツールと、ママ自身が常に把握できるツールの2タイプがあると便利です。田村さんの場合、すでに活用しているアプリがあるので、家族全員が見ることのできるカレンダータイプのものを併用してそれぞれの更新内容を反映させるといいですね。カレンダータイプのものはスマホで撮影して持ち運ぶだけでもよいです。少し手間がかかりますが、それ以上に毎日の余裕につながります。ツールは自分が使いやすいもので大丈夫。大切なのは継続することですよ。

 

田村

 

私自身、アプリを使って夫とお互いの予定を共有することで、それまでいちいち予定を聞いていた負担がなくなりストレスが減りました。また、私の動きを知ってもらうことで、その忙しさの理解にもつながっているようです。これからは子どもとの共有もやってみます!

 

【参考】

 

Moca

https://moca.aill.org

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◆タイムマネジメント(コラム)  

Ⅰ「子育て世代のためのタイムマネジメント」  

Ⅱ「管理ツール活用のススメ」  

Ⅲ「自分の生活を見直してみよう」  

Ⅳ「ワークライフバランスを意識してみよう」

講師インタビュー