イキイキママのインタビュー(1)「働く×育てる×楽しむ」

今回は「働く×育てる×楽しむ」を実践しているイキイキママのインタビューをご紹介します。

小城市ゆめぷらっと二階、小城市市民活動センターで

市民活動団体の支援をされている圓城寺まりこさんです。 
  

お仕事は勿論ですが、

仕事以外にも「ま・まんでぃ」という大人の居場所づくりや、     

女性消防団員活動、Bar真理子(異業種交流会)など、

 

日常を面白く、パワフルに日々を送っていらっしゃいます。

圓城寺真理子さん
圓城寺真理子さん

 

■圓城寺真理子さんって、どんな方?

 

佐賀県多久市の山の中、秘境のようなところで育ちました。

とても「変わっている子」だったと思います。

変わっている事を大事にしていたと思います、変わっていることが楽だったというか…。

自分の中では「人とは違う」「(私には)何かできるはずだ」という思いをもって育ちました。

絵が得意だったので福岡の芸術系の大学に進学。たくさんのユニークな人と出会いました。

卒業後は海外に飛び出していきたかったのですが、縁あって佐賀で就職。

「自分が生まれ育ったところの魅力」と「親への感謝」を改めて感じました。

家事もしたことない私が1年間花嫁修業を経て28歳で結婚。

 

結婚後は小城市へ転居。知らない場所で知らないことばかり。

まずは近所のおばちゃんと仲良くなりました。

息子の子育て中は、小城の事を知りたくて市報を隅々まで読んでいました。

「まちづくりに興味がある自分」にも気づきました。

子育てサロンではボランティア団体の方に母子で見守っていただきました。

 

子育てがひと段落し、自分に余裕が出てきたころに仕事を始めました。

「仕事しなきゃ!」とは思っていなかった。専業主婦時代、自分の中に課題が多かったんです。

例えば、8年のブランクは大きかった。自分に自信が持てなかったんです。

パソコンは使えるけれど資格はない。子育てもトラブルが多くびくびくしていました。

人とコミュニケーションが取れればトラブルも小さくなるのに・・・。

どうしよう、何をしよう・・・と思っていた頃、市報で社会教育指導員の募集を見つけ、5年間公民館で働きました。

地域の人が寄ってくる公民館。沢山の人と出会い、ご縁が広がりました。

その後、市民活動センターの立ち上げスタッフとなり、自分たちでまちづくりをされている地域の皆さんと関わり、繋がりながら仕事を続けています。悩みの多かった子育ても、地域の人たちに助けられています。

 

■「ま・まんでぃ」って何?

 

現在、高3と小6、ふたりの子育てをしています。

私、専業主婦期間が長いんです。

子どもたちは6歳離れているのですが、その間に二回の流産を経験しました。

2人目の子供が欲しいと思っていた頃、自分が思い描く家庭像でなかったこともあり、心がささくれていた時期があります。

6年間息子と二人で過ごす日々。

友を呼んでおうちカフェをしたり、ランチ会をしたりして楽しんでいました。

幼稚園のママたちと離れがたく、お付き合いの延長上でできたのが「ま・まんでぃ」。

子どもは時期が来れば巣立っていく。

その時に、一人にならないようにするため、細く長く付き合っていける、「子どもに関わる大人の居場所」です。

ひっくるめて言うと、みんな。

それぞれの得意を持ち寄ってスキルをシェアしたり、時間を楽しんでいます。

 

 

■まりこさんの一日を教えて!

この生活を送れているのには、からくりがあって。

普通のママに比べて、家事の時間が少ないでしょ?

お料理を作るのは好きなのですが、食器のお片付けはパパ担当なんです。

お茶を入れて水筒へ入れて準備するのもパパ、食器を洗うのもパパ。

お洗濯もパパ。炊飯器でのご飯準備と風呂掃除は高3息子担当です。

玄関とトイレ掃除は少6娘担当。うちのパパはとってもマメでこだわりがある人。

 

しなければならない」でも「してやっている」でもなく、自分がしたいところを担当してくれています。

食器洗いができているから、帰宅後せーので夕食づくりができます。

 

「お互いに、やりたい事や気になる事を楽しんでやる」がうちのモットーです。

 

日々、心のこもった愛情たっぷりのお弁当作り

毎年楽しんでいる家族での仮装ハロウィンは秀逸()

 

■これから働こうかな…と思っているママたちへ一言お願いします

 

8年の専業主婦生活から一歩踏み出すときに何を感じていたかなぁ…
今思えばあまり深く考えていなかったかもしれません。

「こうした方が良い」と思う自分の感覚を大切にしていたように思います。

行ってみようかな…・とか

やらない方が良いかもな…とか。

 

あとは、人との出逢いでいろんなことが変わっていったと思います。

 

例えば子供。

子どもの課題で「気づき」を得て、

その課題を解決するために、私が何をしよう、どうしよう、うん・・・こうしよう!と方向性ができてくる。

小さな雪玉から、雪だるまを作るときのようにどんどん繋がって大きくなっていく。

一歩踏み出したら、また次の一歩へ。
いろんなことやいろんなものに繋がっていくと思います。
進む道も見えてくると思うのです。

 

◆インタビューを終えて…

 

私はこれまで数回、圓城寺まりこさんとお仕事をご一緒する機会がありました。

センスはピカイチ、段取り力ある、仕事のできる人・・・という印象でした。

また、お会いするたびに

その元気な笑顔はいつもお日様のようにキラキラしていて

その秘訣は何だろう…とずっと興味があったのです。
今回のインタビューで圓城寺さんの「人を引き付ける魅力」がわかりました。


「自分が大切にしたい事を大切に」

「人と違っていい」

「自分を信じる」

「人が好き。人と繋がることが好き」

好きなことを積み重ね、自分らしさを探求している方だからこそなのだと思います。

これらの言葉は、ワーク・ライフ・バランス実現のための秘訣。

人生100年時代という時代、圓城寺さんのような方こそが「100年時代を豊かに生きる」人なのかもしれません。

 

「自分らしく生きる」ことは

簡単にみえて、なかなか難しいことだと思うのです、ママだとなおさら。

でも、素直に、軽やかに、自分の感覚を大切に。

 

ママもそんな生き方、暮らし方ができるポイントを教えていただいたように思います。 (福成)